定一作玳被天目茶碗

清水焼の茶道具窯元桶谷定一作玳皮天目茶碗を紹介します。

2006年07月25日(Tue)
定一作玳被天目茶碗
清水焼定一作玳皮天目茶碗 清水焼の天目釉を得意とされる窯元桶谷定一の天目茶碗を紹介します。本作は中国南宋時代の吉州窯で焼かれた玳皮天目茶碗の清水焼作家による写しです。
中国の南宋時代の天目茶碗の産地、吉州窯は建窯とは違って釉の二重掛けによって釉調の趣きを深める点が特徴で、古来、茶人にその燦然とした輝きが愛されてきました。 京焼定一作玳被天目茶碗 吉州窯は黒釉の上から白い藁灰釉をかけて海鼠調にしています。また複雑多様な技法・図案を施すのも吉州窯の特徴で、写真の玳皮茶碗には鳳凰文と梅文が抜いてあります。 定一作玳皮天目茶碗 写真が鳳凰の絵柄です。器の見込みには2匹の鳳凰文が現れています。そこに黄釉が雪崩れ込んできています。茶だまりには梅文が見られることから、この玳皮天目は厳密には『玳皮鸞天目』(たいひらんてんもく)となります。鸞(らん)とは親鸞上人の鸞の字を書いて、中国では鳳凰によく似た空想上の尾長鳥です。双鸞の合間に梅の花をあしらうのが鸞天目の特徴です。

描かれた鳳凰文や梅花文は筆で描くのではなく、剪紙法(せんしほう)といって切り紙細工で作った型紙を地釉に置き、そこに上釉をかけて紋様を剥ぎ出す技法です。 定一作玳被天目茶碗天目茶碗の口縁です。天目茶碗の縁はどうしても釉薬が蹴られたり、薄くなって禿げてしまうので、覆輪をはめることが多いです。本作には本銀の銀覆輪がはめられています。 定一作玳被天目茶碗 高台の景色です。天目茶碗はスッポン口と小さな輪高台が特徴で、和物茶碗と違いカンナ跡などを一切残さないのが鉄則です。高台内に見られる引っ掻き跡は作者の名、定の文字です。 定一作玳皮天目茶碗釉の二重掛けによって黄金色の濁光を放つ 玳皮天目は一碗ずつ焼き上がりが違います。

定一作玳被天目茶碗 27,000円  購入数

陶歴 桶谷 定一/定一窯

大正末期に東山区今熊野蛇ヶ谷の現在地で
父定一が開窯、帝文、日展に出品、各展で受賞。
天目釉を得意とした。父に製陶を習い、自身も日展、
各展に出品、受賞。二代を継ぎ美術陶芸品を作る。
なお、純出品作品には本名の銘を使う。

本名 桶谷 洋
昭和10年 京都東山の窯業地に生まれる
昭和30年 京都伏見高校陶磁器科卒業
      日展陶芸家 父定一に作陶を学ぶ

日本工芸会会員
京都美術工芸作家協会会員

京都クラフト展 銀賞
京都工芸美術展 優賞
京展・他工芸展 受賞
日本伝統工芸近畿展 10回受賞
日本伝統工芸展 3回入選


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これからも時を重ねて育まれた京焼・清水焼ならではの雅な意匠と、職人の手技を次の世代に伝えて行きたいと思います。

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