大田垣蓮月写 掛け花生

清水焼、大田垣蓮月掛け花生を紹介します。




2006年08月19日(Sat)
大田垣蓮月写 掛け花生
清水焼大田垣蓮月風掛け花生 知恩院の尼僧で悲運の歌人、大田垣蓮月風の掛花生けを紹介します。昔は多かった蓮月写しの作品も最近はめっきり見なくなりました。
蓮月焼の創始者である彼女は煎茶道具や茶碗などを独自でひねり、そこへ自分の和歌を描くことで夫や子を失った寂しさを紛らわせました。

今回紹介する作品は彼女の造った蓮月焼の写しですが、その味わいはよく再現されています。 清水焼大田垣蓮月風掛け花生 この花生は伝統工芸士、岡山純三さんの亡くなられたお父さんの遺作です。私もお話ししたこともある氏は主にロクロを使わず、手びねり中心で作陶されました。

そのスタイルが大田垣蓮月のスタイルと共鳴したのか、80代で亡くなられるまでライフワークのように熱心に造られました。

ベコベコした細長い器は子供達が陶芸教室でするヒモ積み成形で造られています。ロクロよりも遙かに時間と手間がかかる面倒な作業なんです。(ロクロで作陶されている皆様、想像してください。高さ20センチの筒花、ヒモ積みでやれって言われて何本も作れますか?)
正面に描かれたそれらしい書体の和歌も亡くなられた氏御自身による絵付けです。 清水焼大田垣連月風掛け花生 手桶のような器の上部です。竹の節のように織部釉がかけられ、掛け花としても使えるように穴が一カ所空いています。これだけ接写するとヒモ同士を手で馴染ませた爪や指の跡がよく分かります。 清水焼太田垣蓮月風掛け花生 「宿かさぬ人のつらさをなさけにて朧月夜の花の下ふし 」

遺作の花生けの正面には蓮月の残した和歌がそのままの書体で書かれて、当時の彼女の息づかいが聞こえてきそうです。
大田垣蓮月写 掛け花生 3,800円  購入数

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